- ホームページリニューアルの費用相場とは?
- ホームページリニューアルの費用内訳とは?
- 費用を抑えるポイントとは?
ホームページリニューアルの費用は依頼内容によって、価格帯が大きく変動します。価格帯の相場や依頼内容は、どのように棲み分けされているでしょうか。この記事では、ホームページリニューアルの費用相場や内訳、費用を抑えるポイントなどについてまとめました。ホームページのリニューアルを検討している方、リニューアル費用の情報を集めている方は、ぜひ最後までご覧ください!
目次
ホームページリニューアルの費用相場【価格帯別】
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ホームページリニューアルは顧客が割ける予算の額によって、依頼できる業務範囲が変動するのが特徴です。本記事では、ホームページリニューアルを以下6つの価格帯に分けてご紹介します。
- 10万~50万
- 50万~100万
- 100万~300万
- 300万~1,000万
- 1,000万以上
価格帯の特徴によって依頼内容や選択すべき外注先の企業規模が異なるため、正確に理解することが重要です。
10万~50万でおこなえるホームページリニューアル
予算を10万~50万に抑える場合、機能の一部追加や部分的なデザイン変更など、リニューアルできる範囲が限定されます。コンテンツ制作を依頼する場合は、記事や画像などの素材は自社で用意しなければなりません。
ホームページ全体のデザイン刷新やサイト設計の見直しには予算が足りず、依頼するのは困難な状況です。外注先へ依頼する場合は、小規模のホームページ制作会社やシステム開発会社、フリーランスクリエイターが候補となります。
50万~100万でおこなえるホームページリニューアル
50万~100万の費用を割ける場合、小規模であればサイト全体を刷新できます。中規模以上の場合は、一部機能の追加やデザイン変更に留まり、劇的なリニューアル効果は望めません。
また、制作ソフトからCMSへの移行や別のCMSへの乗り換えなど、サイト運営のツール変更も可能です。オープンソース型を選んだ場合、移行費用も安く抑えられます。無料で利用できるだけでなく、カスタマイズ性に優れる点もオープンソース型の魅力です。
クラウド型へ移行する場合は、数千円~数万円の月額料金が発生するため、最低100万円は用意しておきましょう。クラウド型はメンテナンスやアップデートを一任できる点が特徴です。
100万~300万でおこなえるホームページリニューアル
100万~300万の費用を捻出できた場合はサイト設計や運用サポートなど、マーケティング関連の作業も依頼できます。ペルソナ設定や競合分析、市場調査など、各種調査結果に基づく提案を得られる点がメリットです。
顧客ニーズを正確に汲み取ったホームページに仕上がり、効果的な集客やサイト認知度向上を実現できます。
また、中規模のホームページであれば、複数の機能追加や大幅なデザインの刷新も可能です。中小~中堅規模のホームページ制作会社やデジタルマーケティング会社が、依頼先の候補となります。コストパフォーマンスに優れており、はじめてホームページリニューアルをおこなう場合、100万~300万の価格帯で実施するのがおすすめです。
300万~1,000万でおこなえるホームページリニューアル
300万~1,000万の費用をかけられる場合、大規模サイトでも複数の機能追加やサイト設計の見直しなど、大幅なリニューアルをおこなえます。
リニューアル後の効果測定も依頼できるため、集客面で改善効果が出やすい点も魅力です。販路拡大やビジネスモデルの転換を検討している場合は、本格的な機能を搭載したECサイトとも連携できます。
専門的な知識やスキルを求められるケースが多く、中堅~大手のホームページ制作会社やシステム開発会社に依頼するのが一般的です。リニューアルの内容が多岐にわたるため、作業期間は半年以上かかると想定しておきましょう。
1,000万以上でおこなえるホームページリニューアル
1,000万以上の予算を割ける場合、既存ホームページの根本部分からリニューアルが可能です。内部リンク構造の最適化や被リンク評価の獲得、ページスピード改善など、自社の要望を最大限反映したページに仕上がります。
コンテンツ内容の拡充やSNSとの連携など、オンラインでの情報発信力を強化できる点も魅力です。ただし、既存ホームページの課題が曖昧だと、高い費用をかけてリニューアルをしても根本的な課題解決に至りません。
リニューアルの目的を明確化するため、現状把握に十分な時間を割くことが重要です。依頼先の候補には豊富な実績を持つホームページ制作会社やデジタルマーケティング会社、システム開発会社が挙げられます。
ホームページリニューアルにかかる費用の内訳
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ホームページリニューアルの費用は以下6つの内訳に分けられます。
- ディレクション費用
- サイト設計費用
- コンテンツ制作費用
- デザイン費用
- コーディング費用
- テスト費用
各費用の相場を見ていきましょう。
ディレクション費用
ディレクション費用とは、作業全体の進捗管理にかかる費用です。ホームページリニューアルにはエンジニアやデザイナー、ライターなど、さまざまな役割を持つ方が参加します。
プロジェクトをまとめるディレクターは予定通りに納品できるよう、スケジュール調整や品質管理に気を配らなければなりません。ホームページリニューアルの規模が大きくなるほどプロジェクトメンバーが増えるため、ディレクションの重要性が増します。
ディレクション費用は、リニューアル費用の10~30%に相当する額が相場です。たとえば、リニューアル費用が200万の場合、ディレクション費用は20万~60万を占めます。
サイト設計費
サイト設計費はタイトルの設定やキーワード選定など、SEO対策にかかる費用となります。検索エンジンで上位表示を実現できると、新規顧客獲得や広告費削減など、多くのメリットが見込めるため、非常に重要な対策です。
サイト設計費は最低でもリニューアル費用の30%を占めます。上記の例のようにリニューアル費用が200万の場合、最低60万以上のサイト設計費がかかる計算です。サイト設計費は外注先に依頼する業務の範囲によって、大きく変動します。
内部リンク構造の最適化やレスポンシブデザイン対応など、サイト全体の設計を見直す場合は、費用が高騰する点を認識しておきましょう。
コンテンツ制作費用
コンテンツ制作費用は、ホームページに掲載する記事や画像、動画制作にかかる費用です。記事制作はSEO対策の知識のあるライターへ執筆を依頼する形になるため、1記事あたりの単価は比較的高くなります。
1記事数万円~5万円が相場です。医療や美容、ITなど、専門的な分野の記事執筆を依頼する場合は、1記事あたり10万円になります。
また、オフィスや従業員の撮影を依頼した場合、1日数万円~10万円が相場です。従業員のインタビューやプロモーション動画の制作なども依頼した場合、コンテンツ制作費は全体で30万~50万まで高騰します。
ただし、掲載記事や画像などを自社で用意した場合、コンテンツ制作費用は発生しません。
デザイン費用
デザイン費はホームページのレイアウトやカラーリング、画像掲載などにかかる費用です。リニューアル費用の20%前後を占め、費用はページ単価×ページ数で算出されます。
ページ単価は企業によって設定単価が異なるため、必ず確認をしましょう。ホームページリニューアルの場合、サイト全体ではなくリニューアルする箇所を絞ってデザイン変更をするのが一般的です。
デザイン費はトップページと下層ページで費用が大きく変動します。トップページの場合は数万円~20万円、下層ページは数万円~10万円が相場です。レスポンシブデザインを依頼した場合は追加費用が発生する可能性が高いため、依頼先に費用を確認しておきましょう。
コーディング費用
コーディング費用はHTMLやCSSなど、プログラミング言語を使ってページを構築していくためにかかる費用です。ページ単価×ページ数によって費用を算出し、リニューアル費用の15%前後を占めます。
ページ単価は1ページ15,000円が相場ですが、制作会社によっては1万円前後に設定している場合もあります。たとえば、20ページのコーディングを依頼した場合、費用は20~30万となります。
また、アニメーションを導入する場合やレスポンシブデザインにする場合は、追加費用が発生する可能性が高いです。オプション扱いとなっているケースが多いため、費用や対応可否を必ず確認しましょう。
テスト費用
テスト費用は動作確認やレイアウト表示など、仕様書通りに稼働するかを確認するためにかかる費用です。テスト費用は5万~15万が相場で、リニューアル費用の5%~10%を占めます。
ホームページを制作する場合、単体テストや結合テスト、総合テストなど、段階を踏んで進めていくのが一般的です。テストを十分に重ねないと運用後にバグや不具合が発生し、追加費用を払う可能性が高まります。
運用後のトラブルを防ぐためにも、テストの回数を十分重ねることが重要です。
ホームページリニューアルを依頼できる4つの外注先
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ここまでホームページリニューアル費用の内訳について述べてきました。ホームページリニューアルは、外注先に作業を依頼するのが一般的です。しかし、はじめてホームページリニューアルをおこなう場合、どの企業に依頼できるかわからない方もいるでしょう。
以下4つの外注先に作業を依頼できます。
- ホームページ制作会社
- デジタルマーケティング会社
- システム開発会社
- フリーランスクリエイター
リニューアルの範囲や予算に応じて、外注先を選ぶのが重要です。
ホームページ制作会社
サイトの規模やリニューアルの作業範囲を問わず、ホームページ制作会社は常に有力な依頼先の候補となります。ホームページ制作会社に依頼するメリットは、高品質な仕事ぶりが期待できる点です。
優れたスキルや豊富な実務経験を持ったクリエイターが多数在籍しており、自社の要望を正確に反映した仕上がりが期待できます。オリジナルデザインの採用やECサイトの機能追加など、対応力に優れている点も魅力です。
ユーザビリティに優れたホームページを制作できるよう、コミュニケーションの取りやすい企業を選びましょう。認識のズレによる手戻りを避けられます。トラブルを避けるため、専門用語を多用する担当者への依頼は避けましょう。
デジタルマーケティング会社
サイト設計全体を見直したい場合は、デジタルマーケティング会社にホームページリニューアルを依頼します。デジタルマーケティング会社に依頼するメリットは、SEOに関するノウハウを豊富に持っている点です。
コンテンツ内容の見直しやタイトルの再設定など、自社の課題に応じた対応が期待できます。リニューアルによって検索エンジンで上位表示を実現できれば、不特定多数の方に向けて効果的な情報発信が可能です。
SNSでの拡散効果も期待できるため、プロモーション活動での広告費用を削減できます。ただし、すべてのデジタルマーケティング会社が、ホームページ制作に対応しているわけではありません。ホームページ上で対応可否を確認しましょう。
システム開発会社
大規模なリニューアルを検討している場合、システム開発会社を選択します。システム開発会社を活用するメリットは、ユーザビリティに優れたホームページを制作できる点です。
ホームページの根本部分から見直していくため、機能性や操作性を最大減追求できます。半面、リニューアルの範囲が広範囲にわたるため、1,000万近い費用が必要です。高い費用を投じるため、失敗が許されません。
現状把握や依頼先の調査など、入念に事前準備を重ねることが重要です。また、専門的な知識を活用して作業を進めるケースが多く、高い技術力が必要とされるため、作業を依頼できる外注先は限定されます。
フリーランスクリエイター
依頼できる企業が見つからない場合、フリーランスを活用するのも1つの選択肢となります。フリーランスを活用するメリットは、コストを削減できる点です。
フリーランスは1人または少人数のチームで作業を進めていくため、制作会社ほどディレクション費用がかかりません。優れたスキルを持つフリーランスに依頼できた場合は、相場以下の費用で完成度の高いホームページ制作を実現できます。
半面、フリーランスは企業と異なり、日々の稼働状況が一定ではありません。信頼関係が構築するまでは定期的に作業の進捗状況を確認する必要があります。また、対面商談の実施やポートフォリオの提出を求め、スキルを見極めることも重要です。
ホームページリニューアルの費用を抑えるための5つのポイント
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ホームページリニューアルを外注先へ依頼すると、従業員の負担軽減や完成度の高いホームページを入手できます。しかし、はじめてホームページリニューアルをおこなう場合「費用がどのくらいかかるか心配」と思っている方もいるでしょう。
リニューアルの費用を抑えるためにも、以下5つのポイントを意識することが重要です。
- 現行ホームページが抱える課題を可視化する
- 素材を自社で準備する
- RFPを作成する
- 作業実績が豊富な企業を選ぶ
- フルスクラッチ開発を避ける
素材の用意やRFPの作成など、事前準備に多くの時間をかける姿勢が求められます。
ポイント1. 現行ホームページが抱える課題を可視化する
ホームページリニューアルによって、どのような課題を達成したいかを明確化することが重要です。導入目的が曖昧だと必要な機能を正確に絞り切れず、無駄な費用の発生やユーザビリティの低下を招く可能性が高まります。
たとえば、アクセス数が伸び悩んでいたとしましょう。コンテンツ内容の拡充やキーワードの再選定など、SEO対策を意識したサイト設計をおこなう必要があります。
スマートフォンやノートPCなど、使用するモバイル端末に応じて画面サイズを調整できるよう、レスポンシブデザインに対応することも重要です。
上記のように自社が解決したい課題を明確にすると、リニューアルによって追加したい機能や改善点も明確になります。
ポイント2. 素材を自社で準備する
ホームページに掲載する記事や画像、動画は自社で準備をしましょう。外注先に素材の準備を依頼した場合は、追加費用が発生するため、既存サイトから流用するのがおすすめです。
素材の準備も外注先へ依頼したい場合は、テンプレートを活用したコンテンツ制作を依頼すると、費用の高騰を抑えられます。
また、新商品の発売やイベントの告知などと合わせて、ホームページのリニューアルを展開するのも1つの選択肢です。商品やイベントに関する素材を用意すれば、リニューアル用に新たな記事の作成や画像掲載をする必要がありません。
ポイント3. RFPを作成する
RFP(Request for Proposal)とは、ホームページ制作の依頼を検討している外注先に提出する提案依頼書です。RFPに記載する内容を以下にまとめました。
全体像 | 具体的な要件 | |
---|---|---|
記載項目 | ・ホームページリニューアルの決断に至った背景 ・現状の課題 ・予算 ・品質 ・スケジュール ・運用体制 ・実環境について(ソフトウェアやサーバーなど) |
・依頼範囲(リニューアルのみまたは運営代行まで依頼) ・実装する機能と不要な機能 ・マネジメントに関する要望 ・テストに関する要望 ・新しいホームページへ移行する際の要望 ・従業員への研修や教育機会の有無 |
RFPを作成するメリットは、自社の要望を正確に伝えられる点です。外注先と認識のズレが生じるリスクを抑えられ、手戻りによる追加費用の発生や納期遅延を避けられます。
外注先から良質な提案を受けられる点も、RFP作成によって得られるメリットの1つです。RFPの完成度が高まるほど外注先から受ける提案の精度も高まるため、RFPを作成する時間を十分に確保しましょう。
ポイント4. 作業実績が豊富な企業を選ぶ
どの外注先にホームページリニューアルを依頼する場合でも、作業実績が豊富な企業を選びましょう。多くの企業からホームページの完成度やサポートの品質に関して、高く評価されていると認識できます。
自社の要望を正確に反映した仕上がりが望めるため、ミスマッチによる無駄な費用の発生を避けられる点がメリットです。外注先を選定する際は、ホームページ上で導入事例の有無を確認しましょう。
また、競合他社への実績がある企業に依頼すると、サイト全体の設計や必要な機能に関して、担当者がイメージを描きやすくなります。
ポイント5. フルスクラッチ開発を避ける
大規模なホームページリニューアルを検討している場合、フルスクラッチ開発に踏み切るべきか、慎重に判断しましょう。フルスクラッチ開発は既存のテンプレートやフレームワークを利用しないため、自社に必要な機能のみを搭載できます。
ユーザビリティを最大限高められる一方、多くの機器を購入しなければならず、多額の初期費用が必要です。初期費用が1,000万を超えるケースも珍しくありません。
既存のテンプレートやシステムを利用するスクラッチ開発であれば、開発費用を削減できます。多大な時間と費用を投じられる余裕がある場合のみ、フルスクラッチ開発を選択しましょう。
まとめ
今回は以下の4点について述べてきました。
- ホームページリニューアルの費用相場
- ホームページリニューアルの費用内訳
- ホームページリニューアルを依頼できる外注先
- 費用を抑えるポイント
ホームページのリニューアル費用を抑えるには、RFPの作成や素材の準備など、事前準備が重要です。ミスマッチを防ぐためにも、作業実績が多い企業を優先して選びます。
しかし、はじめてホームページリニューアルを実施する場合、外注先をどのように探したらいいか、わからない方もいるでしょう。
「比較ビズ」を活用すれば、必要事項を入力する2分程度でホームページ制作会社やシステム開発会社を探し出せます。資料請求や見積取得を無料でおこなえる点も魅力です。
ホームページリニューアルを依頼する外注先を探している方は、ぜひ「比較ビズ」をご利用ください。