作成日:2020.12.08  /  最終更新日:2020.12.11

【完璧】会社設立の流れが学べる本【絶対読むべき9冊】

会社設立の手続に関しては、自分で設立する、専門家に設立を依頼するという2パターンがあります。

会社設立全体の流れを知っておくことは、どちらのケースでも重要です。

どのようなプロセスを経て会社が設立されるのかの流れを知ること、また会社設立に関するプランの検討や、会社設立後の課題を考える上でも、会社設立に関する書籍に目を通しておくことで、全体像が把握できます。

また、現在個人事業をしている人で、法人成りのために会社設立を検討しているかもいらっしゃるかもしれません。

個人事業と法人化、どちらが得か、というのは事業が軌道に乗ってきた個人事業主にとって、よく出てくる疑問でしょう。

会社設立を人が考えるきっかけは、様々です。

書籍や専門家のYoutubeなどでは、会社設立を考える人が直面するであろう課題を解決するヒントが示されています。

当記事では、会社設立の方法、会社設立前や設立手続、設立後などの重要なポイントが書かれたおすすめの書籍を紹介します。

なお、書籍に関する注意点としては、以前からある書籍ほど、「改訂版」という形で、内容をアップデートしたものが出版されているということです。

法律や諸制度は、頻繁に制度改定がされているため。古いものだと、制度が異なり、内容が活用できないケースもありえます。

改訂版が出版されている書籍については、改訂版をぜひ購入することをおすすめします。

会社設立の流れを分かりやすく知りたい方にオススメの本3冊

会社設立に関して、全体の流れを知っておきたい方に対して、流れや注意ポイントがわかりやすく説明された書籍です。

カラー版 マンガでわかる 会社の設立・運営

当書籍は、マンガ・ストーリーを主体に、「こういう形で会社設立やその後の流れが進むのですよ」という点を、やさしく説明しています。

税理士・行政書士の荒川一磨先生が監修されており、マンガ+図解の多い内容で、「難しい文章の羅列」でなく、具体的なストーリーを踏まえ、「こういう場合はこうする」という点が非常にわかりやすく書かれています。

正直、職人さんやIT技術者など、「法律関係の堅苦しい言葉が並んでいるだけで、見る気がしなくなる・・」という方もいらっしゃるかもしれませせん。

そういう方にとって、「和菓子屋を引き継ぐ女性が、専門家のアドバイスを受けながら、昔から続く個人事業を法人化していく」というストーリーが描かれていますので、「会社設立全体の流れの把握」、「既存事業の法人化の検討」を学ぶ面で非常にお勧めできる書籍と言えます。

ダンゼン得する 知りたいことがパッとわかる 会社設立のしかたがわかる本

こちらは、会社設立について様々な点でつまずきがちな事項を、この一冊に目を通せば大抵網羅しているというレベルまで詳しく書いてある書籍です。

会社設立等に関わる専門家の方など4名が書かれた書籍で、かなり専門的な所まで踏み込んで書かれています。

そのため、「手続で迷ったことがあれば辞書代わりに参考にする」という観点で活用すると良いかと思います。

また、辞書的に活用するためには、紙の書籍で購入した方がわかりやすいかと思います。

プロが教える!失敗しない起業・会社設立のすべて

1万3,000社以上の起業をサポートする、ベンチャーサポート税理士法人が監修した、非常にわかりやすい書籍です。

実際に多くの法人の会社設立・起業やその後の税務等に携わり、成功・課題のある事例を大量に蓄積したからこそわかる、わかりやすい設立手順、リアルな実例が並んでおり、ぜひ購入し目を通すことをお勧めします。

個人事業主から法人成りを考えている方にオススメの本2冊

個人事業主としてこれまでやってきて、クライアントの要請(法人でないと取引が難しいので、法人化して欲しい)や、節税などの観点から、法人成りを検討している方もおられると思います。

法人成りを検討する方向けに、専門書籍を複数紹介します。

改訂新版どっちがお得!?個人事業を会社にするメリット・デメリットがぜんぶわかる本

ロングセラーで、改訂4版が2019年に出版されています。

ぜひ、法制度や税制などのアップデートに対応した、最新版の購入をお勧めします。

会社設立の手続全般をコンパクトに説明するだけでなく、事業を始める際に、個人事業で始めるか、会社にするかのメリット・デメリットの比較が様々な角度からなされています。

また、個人は無限責任、法人は出資の範囲での有限責任であること、会社を畳む際の手続が大変なことなど、個人事業・会社設立のマイナス面にも両方きちんと触れています。

会社設立のメリットだけでなく、個人事業で始めることのメリットなど、様々な角度から検討したい場合は、当書籍をおすすめします。

個人事業のままでは損!会社にするとゼッタイ得する

こちらも、個人事業のままでいることのデメリットと、会社にすることで得られるメリットをピックアップ、様々な角度から検討した書籍です。

また、いかに得をするかという観点で、各種法人のため公的制度を使いこなす方法が多数書かれております。

出版が2010年のため、制度上変更がある点もあるかもしれませんが、「法人というハコを使いこなす」という観点で目を通すとよいでしょう。

合同会社設立の流れを知りたい方にオススメの本2冊

株式会社向けの書籍は非常に多いですが、最近は合同会社の設立に特化した書籍も徐々に出ています。

2006年の会社法改正で合同会社の制度が開始され、十数年経過したことにより、合同会社に対する認知も深まりました。

合同会社の設立等に関し、詳しく書かれた書籍を紹介します。

図解いちばんやさしく丁寧に書いたLLC(合同会社)設立・運営の本

2020年2月に改訂版が出版されており、ぜひこちらをご購入下さい。

タイトル通り、合同会社(LLC Limited Liability Company)の特徴・設立や運営に関し、一般の方でもわかりやすいようかみ砕いて書かれています。

設立後の運営のプロセスについても書かれており、合同会社の全体像を知る上でお勧めです。

合同会社設立・登記・運営がまるごとわかる本 

こちらの書籍も、「株式会社と合同会社はどう違うの?」という基本的な疑問から、設立後1年で行うことの流れなど、設立、運営までのフェーズが書かれています。

融資まで考えている方にオススメの本2冊

大きな資本が必要になる事業においては、日本政策金融公庫・信用保証協会の保証などを活用し、融資を受けることが要されます。

特に公庫融資では、「事業を始めて融資を受ける半年~1年前」までに注意しておくべきこともあるため、会社設立を考え始めたら、むしろ先に読むことが望ましいと言えます。

独立開業から事業を軌道に乗せるまで賢い融資の受け方35の秘訣

資金調達支援を行う会社の代表者が、実際に自社で起業3年で8,200万円の借入ができた理由、事業を伸ばすための融資の活用法などを、詳細に記しています。

資金調達X.0事業を軌道に乗せる新・資金調達現代のスタートアップ法

前著は公庫融資などの「王道」に言及する一方、当書籍は、クラウドファンディング・ICOなど、現在メジャーになっている融資の新しい手法をピックアップしています。

資金ゼロからという形で始めるという点もですが、視点が経営者だけではなく、CFO(最高財務責任者)向けの目線も兼ね備えています。

本だけじゃない?動画で簡単に学べるおすすめYouTubeチャンネル

現在は、資金調達などに関するYoutubeチャンネルなども出始めました。

ただ、様々なジャンルの専門家がYoutubeチャンネルを運営し始める中で、やはり「税理士」など、資格や実務の裏付けがある専門家のチャンネルがおすすめです。

ベンチャーサポートチャンネル

会社設立に関する書籍を複数出版しているベンチャーサポートも、専門チャンネルを立ち上げています。

https://www.youtube.com/channel/UCqTfoH7s8cDE8U1JBCxcRZw

動画数はまだ限られていますが、視点が一般の人でもわかりやすい内容になっているため、ぜひコンテンツが増えて欲しいチャンネルです。

税理士YouTuberチャンネル!! / ヒロ税理士 

https://www.youtube.com/c/hirotax/featured

チャンネル登録者数は10月25日現在16万5千人。

登録者数の多さに納得がいく話し方で、勢い、インパクトがあります。

また、「これは経費で落ちますか?」系の、なかなか聞きにくいことも、税理士の視点で明確に解説しています。

会社設立や法人の活用法、Youtuber周りのあれこれも含め、一般の人にもわかるように話しているため、非常にお勧めのチャンネルです。

まとめ

以上の通り、会社設立の方法が学べる本やメディアは多く存在します。

特に、起業をこれから考える場合は、できるだけマスターしておいた方が良いことも多く存在します。

その点も含め、起業の検討をし始めたら、早めに書籍を見るなどして、会社設立・運営・融資の全体像を学んでおくことをお勧めします。